環境計測も計量の分野   〜大気汚染や騒音・振動の計測も計量のしごとです〜


 ダイオキシンをめぐる報道で、わたしたちは、「ピコグラム」ということばをよく耳にします。 私たちのくらしを環境から守るためには、こうした有害質の濃度や騒音のレベル等を正確に把握する「環境計量」が欠かせません。 計量の方法は、大気や水質、騒音、振動等、各分野ごとに定められており、高度の専門性と公正さを兼ね備えた「環境計量士」が活躍しています。 また、都道府県知事の登録を受けた環境計量証明事業者が測定結果を証明しています。 私達ひとりひとりも快適な環境を維持するため、ゴミをできるだけ少なくし、リサイクルやアイドリングストップを心がける等、できることから始めたいものです。

騒音のレベル例



ジェット機 約105デシベル(dB)
地下鉄の社内 約 80デシベル(dB)
寝室 約 30デシベル(dB)
              
 環境計量証明の分野
@大気の証明
 工場排煙や自動車排気ガス等からでる硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじん等の有害物質の測定を行っています。
A水質土壌の証明
 工場排水や埋立地かたのしみ出る水のような発生源と、海や川のような自然界の水の測定があります。
B騒音の証明
 道路工事や航空機、鉄道、工場等の騒音を測定します。
C振動の証明
 道路工事や工場、建設現場で発生する振動を測定します。
 環境計量証明事業の登録の基準
@ 測定対象の物質の分析方法に応じた特定の計量器その他の設備を備えていることが必要です。
A 証明をする分野に応じた環境計量士を配置していることが必要です。
 環境測定に使用する計量器の
               正確性を確保
 濃度計、騒音計、振動レベル計等の計量器は公的機関による検定を受け、合格したもののみ使用できることになっています。
 一定期間ごとの検査も行っています。
 また、測定装置の基準として使用する各濃度の標準物資が供給されています。証明事業者も標準物質を用いて機器の管理、測定をしています。



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